アメリカ旅客鉄道史おまけ(雑談と掲示板) おまけページ-バス

○第一話
  今西(大阪府能勢町)〜吉川(能勢電妙見口駅前) 京都交通

2003.6.30

 このコーナーに最初にアップする路線です。しかし、この路線は乗ったばかりなのに今日(2003年6月30日)をもって廃止になってしまいました。

 京都交通は京都府内の他、大阪府能勢町と豊能町にも若干の路線を持っています。中でも、能勢電鉄の妙見口駅から、亀岡市の西部、本梅地区(湯の花温泉の少し先にある)を結ぶ吉川線は本数も1時間に1〜2本あり、能勢町東部の地域輸送に活躍してきた路線です。終点本梅車庫からは亀岡方面への接続もありました。バスで乗り継ぎ利用してきた人は少ないと思いますが、国道477号線といえばわかる人もいるかもしれません。大阪と亀岡を結ぶ路線としては一番起伏の少ない路線です。
 起伏が少ないが故に、北摂の路線としては一番後回しにしていたのですが、この路線にはいくつかの支線があります。昨日乗車した今西〜吉川間はその一つで、途中の倉垣というところから分岐して、能勢町西部の今西というところに向かいます。能勢町は猪名川の上流にある町ですが、能勢町を流れる猪名川が川西市内で二股に分かれているために、能勢町は事実上東部の盆地と西部の盆地に2分されていて、両者を行き来するには峠越えをする必要があります。峠越えの道は、名月峠と大坂峠の2つがあり、大坂峠の方に京都交通の路線があります。名月峠の方には阪急バスが通っていますが、大坂峠の方が急峻で、面白みがあるように感じられました(地図でもそんな感じになっていますが)。
 初乗車は2003年の6月29日、妙見山頂行きのバスに乗った後、能勢電鉄日生中央から阪急バスで能勢町の森上というところに向かい、そこから今西まで出向いて乗車しました。(計画的な乗り方をしているようですが、実際には妙見山頂行きのバスに乗りこむまでは路線廃止のニュースを知らず、妙見山頂から阪急バスで下山する予定でした。)日生中央〜森上間は1日数本しかない路線で(途中民田という田んぼの広がる高原を通る変な路線で気に入っていますが)、能勢町では少し時間があったので棚田見物をしました。吉川から今西にやってきたバスの乗客は、趣味で乗っている人ばかり3人。さすがに折り返しは阪急バスでという方もいましたが、この手のバスにしてはにぎやかな旅路でした。この路線の一番の難所、大坂峠は予想の通り、急な上り坂とヘアピンカーブが続く路線でしたが、バスは淡々と越えていきました。

 なお、この路線は京都交通の運行としては6月限りですが、7月から阪急バスが減便、路線変更の上で代替運行を行います(能勢町が補助)。もしかしたらまた乗車するかもしれません。


「アメリカ旅客鉄道史+α」トップへ

おまけページ-バス リストへ


2006年1月4日 新URL移設に伴いリンク変更