アメリカ旅客鉄道史おまけ(雑談と掲示板) おまけページ-バス

第5話(2004.5.22)
京阪出町柳駅〜朽木学校前 (京都バス)
ランク☆☆
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 この路線は関西の人間にとっては有名ではないだろうか。京都駅から京阪の出町柳駅を通って、三千院等で有名な大原地区に向かうバスが20分間隔で運行されるのだが、大原までは同じルートを通って、さらに奥地に向かうバスがある。それがこの路線で、大津市とは名ばかりの山間僻地を通って40キロ先の滋賀県の山村、朽木村に向かう。本数は1日に2往復しかなく、終点まで乗り通すと運賃は1450円。乗客はハイキングや登山を目的とした客である。
 この路線が使う国道267号線は、敦賀・小浜地区に抜ける鯖街道として古くから有名な道である。利便性がよかったということは逆に言うと峠越えが比較的穏やかだったということで、途中、途中越・花折峠と2つの峠越えを行うが、それほど凄い峠越えではない。道路の改良も進んでいるからなおさらである。冬季の降雪には凄いものがあるが。
 このバスに乗ってしまうと、苦もなく着けてしまう朽木村であるが、実は大変な山中にある。そのままUターンなどせず、朽木村営バスや江若バスの朽木学校〜能家線に乗るとか、比良山系にハイキングに向かうとかすると良くわかる。時間のない方なら、冬場に出かけて、帰りは江若バスで安曇川駅に出るといい。江若バスの安曇川駅〜朽木村の路線は、安曇川沿いを走行する峠もないルートだが、途中には朽木渓谷という断崖絶壁の区間がある。朽木村の人々は峠を越えるか、この渓谷沿いを歩くかしなければ外界に出られなかったのである。


 ちなみに、道路地図を見る限り、兵庫県の二十五番、御嶽山清水寺に向かう道路も似たような感じになっていて、面白そうである。最近あまり山バス紀行も進んでいないので、出かけにいくかもしれない。

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