アメリカ旅客鉄道史おまけ(雑談と掲示板) おまけページ-バス

第四話(2003.7.11)
○日生中央〜民田〜森上(能勢町)

・阪急バスが運行 1日7本

 能勢方面へのバス(阪急バス西能勢線)のほとんどは能勢電鉄の山下駅始発。だが、日成中央始発の便が1日に数本だけ存在する。日生中央から出る猪名川町内のローカル路線の一部が能勢町にある能勢営業所の担当で、その出入庫路線と行ってしまうと話はそれで終わり(しかも説明がマニアック)だが、この路線、山下駅始発のバスとは全然違うルートを通る上、そのルートが面白いのである。
 バスはいかにも新興住宅地の駅といった様相の日生中央駅から発車する。こう言ったタイプの駅はどちらかというと好きであるが、ここからバスでしばらく行った紫合というところにジャスコがあり、このあたりの商業の中心になっているため、駅前は閑散としたイメージがある。


←写真1 日生中央で発車を待つ森上行き中型車





写真2
阿古地区の風景
上の白い標識には
「民田」とある→
バスターミナルから出るバスは、住宅地ないの各所を結ぶ路線中心であるが、森上行きの出る乗り場からは、それ以外に、「柏原」「後川」「杉生」といった猪名川町北部から篠山市に向かうバスも発着している。これらの本数はおよそ1時間に1本程度である。森上行きは中型車両で、わずかな乗客を乗せて出発する。しばらくは住宅地内の広い道を走るが、途中から田舎道に入る。昔ながらの田園風景の残る猪名川町の阿古地区である。
 阿古地区は谷間の集落、バスは奥へと入っていき、そこから突如山登りを始める。栗林の中のヘアピンカーブの多い道路である。
←写真3
  民田への上り坂、ヘアピンカーブが続く。


 こうした道路を通ること自体は山間部を走る路線ではそれほど不思議ではないのだが、問題はこの後である。坂を登り切ったところで向こう側の展望が開け、下りに映るのかと思いきや、見渡す限りの田園風景というとんでもないものが広がる。ここが民田地区で、先ほどの阿古谷の田んぼに比べて数十メートル高い場所にある。
 バスは民田の集落を抜けると下り坂に入る。民田集落に入るには先ほどの登り坂を登ってくるか、この沢沿いの狭い道を登ってくるしかないのである。今は広い道があるから問題ないが、昔はちょっとした隠れ里のようなものだったのだろう。
↑写真4 坂を登り切るとそこは田園地帯
←写真5 田園地帯はすぐ終わり、沢沿いの狭い下り坂に。民田に行くためには写真3か5どちらかの道を通らなければならない
集落内は結構開けているのに、そこへ行くとなると険しい峠越えか、渓谷を遡らなくてはならない場所としては他に花背という場所もある(京北町、美山町、朽木村とか、極端な話をすれば滋賀県もそうなのだが・・・隠れ里ではないような気がする)。
 急カーブが何箇所か合って降りてきた場所は、一庫ダムの上流沿いの道路、山下から能勢町へ向かう幹線道路である。合流地点にあるバス停はその名も「民田口」ここからバスは能勢町に向けてトンネルの多い道をひた走る。ここは山下〜能勢町宿野線と同じ路線である(下の写真)。

←写真6

  民田集落は1度探索をしたい場所だが、一日数本しかバスがないのがネック。そのうちハイキングがてら出掛けてきて、探索結果は詳しくまとめたいと考えているがどうなることやら。

「アメリカ旅客鉄道史+α」トップへ

おまけページ-バス リストへ


2006年1月4日 新URL移設に伴いリンク変更