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戦後60年という事で、戦争の無謀さを伝える一文
1944年10月の"Official Guide Railways(全米公式時刻表)"のロックアイランド鉄道のページより、
食堂車サービス
ロックアイランドの各路線の食堂車は、他社路線と同様、近年の需要の増大により、しばしば満席となる状態が続いております。一部の乗客は、他の乗客が食事を済ませるまで待機している状態であります。
通常であれば、必要に応じて食堂車を増結する事で対応しているのですが、今日ではそれは不可能であります。多くの食堂車を軍用列車で利用する必要があり、食堂車の新造は出来ない状態にあります。こうした事から、ロックアイランド鉄道の料理を楽しむ際には、次の方の為に、食べ終わった際には直ちに席を譲っていただければ幸いです。 |
日本では1944年4月に食堂車・寝台車が全廃されている(当時の状況は、宮脇俊三著「時刻表昭和史」等が詳しい)が、アメリカでは戦時中でも優等列車は食堂車の他、軽食を提供するビュッフェ・ラウンジコーナーのサービスを持つものが多かった。
まあ、物量差がないなら戦争はやっていいというものでもないが、政府間の争いと言うのがしばしば無謀な計算の元に行われていると言うのはこれを見ると良く判るし、今でもそう変わっていないような気もする。
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