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「低床車は遅い」
以前にそんな事を書いたのだが、本当にそうなのだろうか?
勿論、現代の話ではない、ドイツでは部分低床車が100km/hで走っている(↓証拠写真)。
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↑の走行時の中間運転台が↓なのだが
↓拡大すると
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この事例を参考に、地方都市で都市近郊のローカル線を電化して、郊外のパークアイランド駅から、中心繁華街に直通するLRT路線をつくったら面白いかなーとは思う(富山では実行済みだが、高山線、富山地鉄へ拡張余地あり、岡山、盛岡では検討中だが、他都市でも結構出来そう)が、本日はそれが本題ではない。
本日の話は昔紹介した、ニューヨークで登場した超低床車↓にかんするもの、この車両 |
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には平屋バージョンがある。 |
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で、ノンステップなのはいいけど、見かけからすると、いかにもスピードが出なさそうな気がするので、遅いと書いたのだが、回路図を見るとどうも怪しい。 |
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写真に主制御器があるように、この車両は間接制御。ウエスティングハウスのHL方式というもので、運転台のコントローラーでモーターを直接動かすのではなく、コントローラーで回路繋ぎ変えの指令を出し、実際の回路切り替えは主制御器で行う。そこまではいいのであるが、回路図の7、9番と、5、9ノッチが問題、単なるHLではなくて弱め界磁付HLFなのである。
弱め界磁の説明はこのあたり(Wikipediaの説明)を参考にしていただければと思うのだが、主に高速運転用の技術。日本では日本流ハイスピードインターアーバンとも言われる奈良電鉄とか大阪電気軌道とか、結構高速運行を行う電鉄での採用が中心。路面電車では戦前の高性能車である大阪市電1601系への採用があるくらい。路面電車への採用例もあるから、全く特異的なものではないものの、低床車だからゆっくり走っていた、とは言いがたい装備。
残念ながら元記事、すなわち1912年のエレクトリック・ジャーナル誌には走行時の記述がないので、現在調査準備中なのだが、その結果次第では、以前の記述は改めるべきなのかもしれない。
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