アメリカ旅客鉄道史おまけ(雑談と掲示板) 作者のアメリカ鉄道雑談

○アメリカ時刻表を読む その1
2003/8/17

 日本は世界一の時刻表大国。全線全駅掲載の時刻表が何処でも市販されている国は他にはない。しかし、日本で売られているような詳細な時刻表が他の国にないのかというとそういうわけでもない。ヨーロッパ旅行に便利な時刻表としてトマスクック時刻表があるが、トマスクック時刻表登場以前に存在した「ブラッドショー時刻表」は字が細かくて読みにくかったが、情報の細かさは日本の時刻表並みである。そして、このサイトで取り扱っているアメリカに関しても、「オフィシャルガイドレイルウェイズ」というのが発行されていた。このオフィシャルガイド、日本では当然の事ながら入手困難なのであるが、インターネットは恐ろしいもので、アメリカの古本サイトを検索していると、1940年代から60年代のものに関しては結構な流通がある。僕が見た時には1940年代のものが60ドル前後、1956年のものが20ドルで出ていたので早速購入した。ちなみに後に1963年のものが10ドルで売られていたので、こちらも購入している。そのいきさつは以前書いたとおりである。今度はリプリント版の1920年代のものを一冊購入しようかと考えている。
(こんな事を書いていると時刻表マニアのようだが、日本の時刻表はここ5年間一冊も買っていない。入手容易だし、持ってなくても不便を感じないのがその理由である。)

 最初に注文した1926年版は注文後、約3週間で届いた。大きさは日本の時刻表に比べると一回り大きい。半世紀前のものであるからすっかり赤茶けてしまっていたが、内容を見る分には全く問題はなかった。そして、その内容なのだが・・・。

 この雑誌は旅客向け時刻表なのだが、同時に各鉄道会社の公式案内をまとめたものでもあるらしい。貨物専業会社を含めて各会社ごとにまとめられていて、各会社の紹介の最初には会社の幹部の名前、その次に優等列車の時刻表が掲載されている。時代はすでに飛行機時代なので、飛行機の時刻表も掲載されているが、飛行機のほうには運賃表がついているというのに、鉄道の方は一部列車の食事料金と、特別料金を取る列車の特別料金しかわからない。日本の時刻表と同様、通勤路線以外の全駅掲載なのだが、ページ毎の各列車の前掲載ページと次の掲載ページの記載がなく、列車を追っていくのは結構面倒である。寝台車連結の列車では、寝台車のアコモデーションも記載されていて、大体の編成概要を知る事が出来る。あまりに無数の会社があるので最初は見にくかったのだが・・・。

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