アメリカ旅客鉄道史+α>現代アメリカ公共交通情報>航空会社
3.航空会社 | |||
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「飛行機はアメリカ人の下駄」とか言われる事もあるくらい。メジャーな乗り物である。 アメリカには長距離路線に進出している航空会社が無数に存在する。競争は激しく、大陸横断路線でも運賃は100ドル程度で利用できる事もある。事前に切符を購入する限りでは、飛行機を利用した方がバスや鉄道よりも低価格で移動できる事も多いので、貧乏旅行でも利用を検討すると良いと思われる。 なお、アメリカでは公共交通を使っての空港アクセスは極めて悪い。日本やヨーロッパの主要空港なら鉄道や中心部行きの連絡バス乗り場がある出口周辺にあるのはレンタカーの受け付け窓口。空港に公共交通を乗り入れさせると便利だという事にアメリカ人が気付いたのはようやく最近の事のようで、LRTの空港乗り入れなどもはじめられているが、大都市の空港でも、ロサンゼルス国際空港のように、面倒な空港内での乗り換えが必要だったりするところは多い。新交通システムのような移動手段があって楽しめたりもするが(筆者はシカゴ、タンパ、ミネアポリス、ワシントンなどで体験経験あり。シカゴとミネアポリスのそれは鉄軌道であった・・・)。事前に空港へのバスの乗り入れ、運行時刻、乗り場等については確認する必要があろう。 <大手航空会社> ・次の中規模航空会社との一番の違いは長距離の国際路線があるかということで、USエアウェイズがコードシェア−便のみである以外は日本に乗り入れている。 ・アメリカ国内線の食事サービスの有無は、会社によって違い有り。しかし、近年は限りなくサービスが削減されているため期待できない(有料販売だったりもする)。 ・会社によっては日本語サイトからも航空券予約可能 ・売上は1兆円〜2兆円規模、が経営は綱渡り(アメリカン航空以外はみな経営危機が騒がれた)。19世紀末のアメリカの鉄道会社の多くが半ば倒産状態で運行を続けていた様子に良く似ている。 ・国際線の場合、預け手荷物は2個、合計70kgまでOK(これは北米乗り入れの他社でも同じ、国内線は約50kg)。空港から先は「車のトランクに詰め込み放題」のアメリカ人に合わせた措置だと思われる。私は帰国する際、この制度を利用してスーツケースの他に、「ダンボール箱」を手荷物として預けている(スーパーの裏で拾ったアラビア文字の書いてあった小汚い箱を預けたら案の定開封されて、「調査済み・ご協力ありがとうございました」と書かれたガムテープがぐるぐるに巻かれていた・・・開封を予期して大して価値のない物品を詰め込んだ私も私だが・・・)。ちなみに、アメリカ〜欧米線も同じ制度なので、アメリカ経由で日本と欧州を往復すると運賃に大きな変わりは無いのにエコノミークラスで+50kgの荷物持込が可能になる。 ・・・2008年以降、原油高により重量は重量制限は厳しくなっている。 ・航空会社によって国際線のアルコールが有料だったりそうでなかったりする。ユナイテッド航空は無料で、日本でプレミアがついている「スターバックス・コーヒーリキュール」が飲めたりするので結構お得。 〇アメリカン航空 (日本語サイト) ○ユナイテッド航空 (日本語サイト) 【筆者搭乗経験あり(2006年)】 ○ノースウエスト航空 (日本語サイト) 【筆者搭乗経験あり(2005年)】 ○コンチネンタル航空 (日本語サイト) ○デルタ航空 ○USエアウェイズ ○エア・カナダ(カナダ) (日本語サイト) 【筆者搭乗経験あり(2006年)】 <中規模/格安系航空会社> ○サウスウエスト航空 路線図 【筆者搭乗経験あり(2005年)】 大手を押しのけてムーディーズ格付けAクラスを誇る超優良航空会社(燃料の先物取引で儲けているような感もあるが)。割引運賃は都市間バス並、通常運賃も法外な値段になる大手に比べれば安い。しかも、折り返し時間短縮のために整備を徹底的に行うので、故障による遅延が少なく、安全性も高いと言われている。 機内サービスの省略が強調されるが、お菓子とドリンクのサービスはある。大手の国内線ではもはやスナックも有料なので、実のところ多少サービスが良いという事になる。ワゴンを使わないためにドリンクサービスは結構迅速。 ○エアトラン航空 路線図 【筆者搭乗経験あり(2006年)】 フロリダとジョージア州アトランタを拠点とする航空会社であるが、北東部にも路線を持つ(ボストン〜フィラデルフィア〜オーランドのように何箇所かに経由して区間利用客を確保しつつ、フロリダ行きの観光客を輸送するという戦略らしい)。格安系航空会社の悪しき草分け、バリュージェット社(手抜き整備により墜落事故を起こしている)が形式上の前身であるが、現在の安全性はいかに?私が乗った感じだと特に問題は無いように感じたが。 日本人が利用する場合の最大の問題は、オンライン予約の際に住所を正確に入力できないこと。そんなんじゃ外国人顧客を失うぞとか偉そうに文句をつけたら「特に問題ないのでそのままチェックインしてください」との返事が返ってきた。現在はどうなっていることやら。 ○アメリカウエスト航空 (日本語サイト) 路線図(PDF) ラスベガスとフェニックスから各地に路線を展開する格安系航空会社。空港の行き先表示画面では「エコノミークラスは食事なし」が強調されていた。 2007年USエアウェイズに吸収され消滅・・・リンクも丁寧にUS Airにジャンプする ○フロンティア航空 デンバーを拠点とする格安系航空会社。 ○ミッドウエスト航空 路線図 ミルウォーキーを拠点とする航空会社。ここも格安系っぽく見えるのであるが、もともとは全席ファーストクラス、機内食サービスは陶器の皿でサービスという豪華サービスが自慢の航空会社であった。近年の泥沼化する航空業界の荒波を経て格安路線に。 ○アラスカ航空(+ホライゾン航空) 路線図 アラスカ他、シアトルを拠点に西海岸、大陸横断ルートなどの路線を展開。 ○ウエストジェット航空(カナダ)【筆者搭乗経験あり(2005年)】 サウスウエスト航空のカナダ版。運営については、サービスはおろか、フライトアテンダントのユーモアまでサウスウエスト航空の真似をしていた。早口の英語、フランス語二ヶ国語アナウンスが凄かった。 「アメリカの旅客鉄道」目次へ ホームページトップへ |
<ページの履歴(著者備忘メモ)>
2005年8月12日新設
2007年3月24日 加筆
2009年4月1日 加筆